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とある国のとある会社のとあるひとのお話です。
ある会社で皆黙ってもくもくと働いていました。
ノートをとって、パソコンで送信、書類がきたら文字が書いてある通りの文書を作って、はんこ捺し係りへ渡します。
この作業に時々いやな顔をする新入社員。
彼ははんこ捺係りでした。
「けしからーん!」と思った上司は彼を解雇しました。
そこで新しくロボット社員を採用しました。
ロボットは文句をいわず、全部言いなりになります。
人をうらやましいと思ったり、間違えたり、遅刻したりもしませんでした。
「解雇!」といえばそのまま来なくなるし、サービス残業は無駄口もたたかずやりました。
セクハラを人間にできない社員は、次々とロボットにタッチしてウサ晴らしをできます。
時々たたいてみたり、自分のお仕事をやるようにすることもできます。
皆とても便利なので重宝がり、ロボットは人気者になりました。
ある日の課長会議でのことでした。
「こんなにも便利で無駄のないロボットとはすばらしい!このシステムをもっと導入してはいかがですか!?」という提案がでました。
満場可決で提案は採用されました。
課長が「ロボットシステム導入案」を作成しました。
「ロボットシステム導入案」に専務がばーん!とはんこを捺して、取締役がまたはんこを捺して、
社長がばばーんとはんこを捺し、採用決定となりました。
とある日、社長が「だがしかし・・・まずは社員にするとなると、危険なこともあるかもしれないだろうか。パートとして人から導入してはどうかね?」
その一声でパートは次々とロボットに替えられます。
人のようにウワサ話で手を休めたり、代休で子供の保育園へいくことはなくなりました。
とても効率よくロボット部署は業務が進み、成績がトップとなりました。
ロボット部署長はトップ賞としてボーナス加算がつきました。
これにとある部長が嫉妬して文書を作成しました。
「件名:ロボットシステムの部への導入について 「ロボット部署での売上向上が飛躍的である。これについての提案。とある部でも導入してみてはいかがでしょうか。理由としては、社の売り上げが全体的に向上すると思われます。」
この文書をロボットはんこ係りに渡しました。
ロボットはういーんとうなづいて、社長室へ文書を持っていきました。
社内でもアンケートや会議が活発に進められ、全部署に採用となりました。
そして、うるさいおしゃべり社員、要領の悪いぼんやり社員、介護休暇と産休の社員、あやしい借金をしているうわさの社員などなど・・・。
だいたいのチェックシートを作成する係りが上層部で極秘に任命されました。
その他として極秘任命として、ロボット仕入れ係り・ロボット修理係り・人間ロボット入替え係りなども
もちろんできました。
この日から業務として新たに密かにチェックシートはつけられていきました。
ある日のこと、ロボットから「はんこを持参して上層部へきてください。」と書いた文書を密かにマイナスチェックのついたややまぬけな社員が受け取りました。
ちょっと不思議に思いつつ、上層部へ行くと社長が言いました。
「大至急ここではんこを捺してくれたまえ。この文書に捺印するように。本当に悪いな。・・・コホン・・・。」
社長は大至急という感じがしないのにお茶をすすりながら言いました。
翌日からまぬけ社員は来なくなり、ロボットになりました。
ロボット並みに超スピードで、何の疑問もなく文書作成し、ついでにお茶煎れ、玄関と社員入口と事務室の掃除もしました。
女子社員は「あー、せいせいしたワ。私たちもうお茶煎れしなくていいし。あのまぬけがいなくなって・・・。ロボットの方が何倍もいいわね。」とロボットは女子にも大人気になりました。
すると翌日、女子社員の席にロボットが座ることになりました。
実は密かにチェックシートに「おしゃべり・お茶いれをしない」と記入されていたのでした。
こうして、次から次へとチェックシートに記入された社員はロボットへ交換されました。
この日の社内の業務動員は80%がロボットになりました。
社内売上の以前の試験的な導入時と比較して、2倍アップ。
社内報でも「今日の頑張るロボット社員」などと取り上げられました。
ロボット社員同士は人ではないから、ウワサ話をしません。
もちろん遅刻はしませんでした。ある日、急いで走っていたロボット同士、廊下ですれ違いざまに
ききーっ!とぶつかりました。すぐに何も無かったように通り過ぎました。
ロボット仕入れ係りがロボット工場に、本体には文書作成、はんこを捺す、お茶煎れの方法などしかインプットしないように注文していたのです。
おしゃべりの嫌いな課長の提案でおしゃべりをするとロボットはエラーになるよう設定。
とても静かにういーんういーんとうなっていました。
新聞にもとりあげられ、社長室には、新聞記者が毎日やってきました。
社長は嬉しくなって、上層部の結束も固まりました。
ある日のこと、チェックシート係りにロボットが文書をもってきました。
「ココニ、ハンコヲ、オスヨウニ、オネガイシマス。」
チェックシート係りはチェック作業にとても忙しくしていました。
「あーあ、またロボットかー。はんこを捺せばいんだろう。」とよく文書をみないで
ポン!とはんこを捺しました。
ロボットはういーんと社長室へいきました。
「シャチョウ、ココニ、ハンコヲ、オスヨウニ、オネガイシマス。」
社長は新聞記者と話をしていたのでとても忙しくしていました。
そしてよく文書を確認しないで、「おっほーん!チェックシート係りも見たのであるならいいであろう。ごっほーん・・・!」と思ったので、ばーん!とはんこを捺しました。
翌日から人間ロボット入替え係りによって、チェックシート係りとロボットが交換されました。
チェックシート係りととても仲良くしていた人もロボットもそんなに居なかったので、何事もなく
上層部の業務はいつもどおりに効率よく進みました。
ある日のとこでした。
ロボットのチェックシート係りは課長のチェックシートに「態度が横柄」「まるでロボットのように見える」と記入しました。
チェックシートは文書として、ロボットはんこ捺し係りに渡されました。
ロボットはんこ捺し係りは課長にはんこを捺してもらうために、動きました。
滞りなく、今日もとある会社では売上アップ、業務は拡大されています
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